海外の拠点で特殊詐欺グループの「かけ子」をさせる目的で女性を連れ去るなどしたとして、福岡県警が指定暴力団山口組系組員の男(50歳代)ら男女5人を所在国外移送目的略取と監禁の疑いで逮捕していたことが、捜査関係者への取材でわかった。県警は、特殊詐欺グループの背後に暴力団が関与し、海外に実行役を送り込んでいるとみて、全容解明を目指す。
6月に女性を監禁し空港まで連行か
捜査関係者によると、男らは共謀し、6月、男の知人女性(30歳代)を詐欺電話をかけるかけ子として海外の拠点に送るため、福岡市内のビルの一室に監禁し、車で福岡空港国際線旅客ターミナルまで連行した疑い。海外への渡航前に県警の警察官が女性を保護し、事件が発覚した。
県警、リクルーターとみて捜査
県警は、男が特殊詐欺の実行役を集める「リクルーター」とみて調べる。県警がリクルーターを所在国外移送目的略取容疑で摘発したのは初めてという。