台風25号は学校にも大きな被害をもたらした。文部科学省によると、24日時点で、1都6県の小中高校など計362校で床上浸水や雨漏り、電気系統の被害が確認された。休校や短縮授業となったのは東京、千葉、神奈川の3都県で44校。被害の大きかった千葉県では土砂崩れや鉄道の運休で通学に支障が出ている地域も多く、授業再開の見通しが立たない学校もある。
崖崩落でグラウンドの半分が土砂に覆われる
千葉県長柄町立長柄小学校では、隣接する崖が崩落し、グラウンド(約5000平方メートル)の半分近くまで土砂に覆われた。10月に予定していた運動会も開催が難しい状況という。同校の鶴岡健校長(57)は「ここまで崩れるとは思わなかった。子供たちが校内にいない連休中だったのが救いだ」と振り返った。
町内では10か所以上で土砂崩れによる通行止めが発生し、通学路にも土砂が流入したとして、町教育委員会は、同小と隣接する長柄中の2校を臨時休校とした。長柄中は28日に再開できる予定だが、長柄小は再開の見通しも立たないという。
市原市や三浦市でも被害が続く
市原市では2校で臨時休校が続く。同市姉崎の中学校では、校舎裏の崖が崩れて玄関まで水を含んだ大量の土砂が迫り、自転車置き場が押しつぶされた。校舎側面にも土砂や木々が堆積して安全が確認できないとして、授業再開の時期は未定となっている。
神奈川県三浦市の市立旭小学校でも、敷地内に大量の土砂が流れ込み、体育館の一部が損壊した。市教育委員会によると、同校は25日まで休校とし、全校児童140人は自宅や避難先で待機させている。28日から10月2日までオンラインで授業を行い、土砂の撤去状況を踏まえて再開時期を判断するとしている。
通学への影響と今後の見通し
自治体などへの取材では、25日も臨時休校を続けている千葉県内の学校は、長柄町や市原市、館山市、君津市など10市町20校。通学路の土砂崩れや鉄道運休の影響を受けた学校も多い。
JR内房線の木更津―姉ヶ崎(市原市)間は復旧まで少なくとも3か月かかるとされ、全校生徒約830人の4分の3が袖ヶ浦駅を利用しているという袖ヶ浦高校(袖ケ浦市)の担当者は「授業時間の確保が課題。通えない生徒のため、オンライン授業も検討している」と話した。神奈川、千葉両県では25日午前、台風で安否不明となっている3人の捜索が再開された。このほか、千葉県市原市で水没していた軽乗用車の運転者の捜索が続いている。