徳之島の保育士殺害、元高校生が起訴事実認める…初公判で弁護側「少年院での処遇が相当」
徳之島の保育士殺害、元高校生が起訴事実認める…初公判で弁護側「少年院での処遇が相当」

鹿児島県・徳之島の伊仙町で2024年、女性(当時55歳)を殺害したとして殺人罪などに問われた同県内で当時17歳の高校生だった無職男(19)の裁判員裁判の初公判が19日、鹿児島地裁(小泉満理子裁判長)で始まった。男は罪状認否で「間違いないです」と起訴事実を認めた。弁護側は少年院での処遇が相当と訴えた。

起訴内容と事件の概要

起訴状によると、男は24年11月20日夕、同町の保育士の女性宅に窓から侵入。帰宅した女性の胸などを包丁(刃体約12センチ)で複数回刺すなどして殺害したとしている。

検察側と弁護側の主張

検察側は冒頭陳述で、男が女性夫婦から嫌がらせを受けていると思い込み、女性宅で待ち伏せをして夫婦のいずれかを殺害しようと計画し、帰宅した女性を殺害したと主張。唯一の話し相手だった兄が家を出たことで、自暴自棄になり漫然と人を殺そうと思うようになったと指摘した。

弁護側は起訴事実は争わないとした上で、男が事件後の精神鑑定で自閉スペクトラム症(ASD)と診断されたことを明らかにし、「少年院での処遇が相当」として、家裁への移送を求めた。

これまでの経緯

男は25年2月に殺人容疑などで逮捕され、鹿児島地検が3か月の鑑定留置を実施。同5月に鹿児島家裁に送致されたが、家裁は「落ち度のない被害者を身勝手な動機で殺害した極めて悪質な事案」などとして検察官送致(逆送)し、同6月に起訴された。