福岡県警は12日、東南アジアの拠点で特殊詐欺グループの「かけ子」をさせる目的で女性を連れ去るなどしたとして、指定暴力団山口組系組員の容疑者(54)(熊本市北区)ら男女5人を所在国外移送目的略取と監禁の疑いで逮捕したと発表した。
県警は13日午前、容疑者が所属する大分市の同組系組事務所を両容疑で捜索し、組織的な関与の有無を調べる。
監禁から空港連行までの経緯
発表によると、5人は共謀し、6月17日、福岡市内の飲食店の個室で容疑者の知人女性(30歳代)に対し、「金を返すつもりがあるんやったら海外に行くしかないやろうが」「かけ子をして稼ぐしかないだろう」と脅すなどして約3時間半にわたって監禁。その後、国外に移送する目的で、福岡空港国際線旅客ターミナルビルまで連れ去った疑い。
県警は5人の認否を明らかにしていない。
事件の発覚と今後の捜査
空港で警戒中の県警機動隊員が女性を保護し、事件が発覚した。容疑者は10年ほど前から女性に金を貸す関係にあったという。県警は、容疑者が特殊詐欺の実行役を集める「リクルーター」とみている。
県警が所在国外移送目的略取容疑で摘発したのは初めて。組事務所には13日午前11時頃、捜査員約20人が段ボールを抱えて入った。