ジビエ加工の22歳女性が「未来つくる若者」最高位に、中津市の江渕さん
ジビエ加工の22歳女性が「未来つくる若者」最高位に

大分県中津市耶馬渓町でジビエ事業を行う江渕麗葉(うるは)さん(22)が、若者の起業など様々な活動を支援・表彰する「MIRAI CREATOR, Z2026」(一般社団法人日本若者キャリア支援協会主催)の最高位10人に選ばれた。応募者1500人の中からの選出で、江渕さんは「ジビエを中津の名物にして、ふる里の活性化に役立てたい」と話している。

鹿を20分で解体、ペットフードに加工

江渕さんは自ら鹿やイノシシを狩猟し、加工まで一貫して行っている。今月上旬、同市耶馬渓町の山あいの作業場で、地元の猟師が持ち込んだ鹿を包丁で手際よく約20分で解体した。「筋とか骨とかの体の構造を把握し、力を入れないで切るのがコツなんです」と語る。

作業場には食品用乾燥機、冷凍庫、真空保存機を備え、ジビエを犬や猫、爬虫類向けのペットフードに加工して出荷している。「食いつき方が違う」と飼い主に好評で、「必要としてくれる人がいるのがうれしい」と手応えを感じている。

故郷への思いが原動力

生まれも育ちも耶馬渓町。農業をしながら猟もしていた祖父・稔さん(74)が鹿や鶏を解体する姿を見て育ち、「おじいちゃん、かっこいいな」と思っていた。大分市の高校を経て神戸市の大学に進学したが、すべての食材をスーパーで買う都会の生活に違和感を覚え、帰郷した。「もし災害などで食品が買えなくなった時、これだけの人の食はどうなるのか」と考えたという。