福岡県田川市の小中一貫校「猪位金学園」(山下晃司学園長、245人)の児童生徒会が、正門前の桜並木の再生に取り組んでいる。桜の名所として知られるが、老木となり、樹勢の衰えが目立つ。伐採や植え替えが必要として、資金350万円を目標にクラウドファンディング(CF)や募金で協力を呼びかけている。
老木となった桜、樹勢の衰えが顕著に
小高い丘にある学校の通学路沿いに20本の桜が並ぶ。学園によると、学校のシンボルにもなっており、満開となる春には、学校関係者だけでなく、地元住民も弁当を手に花見に訪れたり、子どもの成長の記録で写真撮影に来たりし、市民らに親しまれてきたという。
学園側が異変に気づいたのは数年前。花が徐々に少なくなり、幹につる性の植物が巻き付き、枯れた枝も目立ち始めた。児童生徒会が地元の古老に聞き取ったところ、70年以上前に植えられたことが判明。地元の造園業者が調べたところ、幹内部が腐っている恐れがあることも分かった。
植え替えによる再生を選択、寄付を呼びかけ
児童生徒会は、桜の寿命を超えている可能性があり、樹勢を回復させるのは難しいと判断し、主に植え替える再生策を選んだ。植え替え後の管理も含めた資金は、卒園生や地域住民らに協力を呼びかけることも決めた。
寄付を募り始めた9月以降、浄財とともに激励のメッセージも寄せられているという。児童生徒会は同17日、市役所で浦野仁市長と面会し、桜並木再生への協力を要請。浦野市長は、自身のSNSなどで協力を呼びかけることを伝えた。
寄付の受け付けは今月末まで
児童生徒会長の中学3年生(15)は「私たちを入学から見守ってくれている守り神のような存在。多くの人に応援してほしい」と話した。
寄付は今月末まで、インターネットサイト「レディーフォー」でのCFのほか、同学園で受け付ける。問い合わせは、同学園(0947・44・0497)へ。