福岡県大木町の水路で2020年、小学生の兄弟2人が溺れて死亡した事故をめぐり、両親が町の管理に問題があったとして約2億2千万円の損害賠償を求めていた裁判が、福岡地裁(能登謙太郎裁判長)で和解した。和解は14日付。
和解条項の内容
町によると、和解条項には町が両親に解決金(額は非公表)を支払い、事故で小学生2人が亡くなった事実に遺憾の意を表し、再発防止に努めていくという内容が盛り込まれている。町は来月の定例会見で説明する方針という。
事故の経緯と現場の状況
訴状などによると、兄弟は20年6月2日夕、大木町大角の水路で釣りをしていて弟が溺れ、助けようとした兄も溺れた。
水路は高さ約4・3メートル、幅約5・25メートル、水深約3メートルだった。北側の道路側にはガードレールがあり、南側の建物との間には高さ約120センチの金網状のフェンスが設置されていた。
原告側は、水路沿いのガードレールは乗り越えるなどして容易に転落しうる構造だったと主張。はしごもなく転落したら大人でも脱出が困難で、十分な転落防止措置や救助手段を講じられていなかったと訴えていた。
町の再発防止策
町は事故後、現場となった水路の道路側に高さ120センチのフェンスを設置した。町内すべての水路を点検し、100カ所以上に浮輪やポリタンクなどの救命道具を設置したほか、水深や危険を知らせる看板も増やしたという。
原告側の代理人弁護士は和解…