折り紙で「ミャクミャク」好評、地元キャラ「モックル」制作…天川さん自信取り戻す
折り紙で「モックル」制作、天川さん自信取り戻す

大阪府河内長野市の天川侑希さん(21)が、折り紙で市のシンボルキャラクター「モックル」を制作した。昨年開かれた大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」の折り紙を作り、好評を得たことがきっかけ。横浜市で来年開かれる国際園芸博覧会「GREEN×EXPO2027」の公式マスコットキャラクターの折り紙も考案しており、折り紙を通じた魅力発信に努めている。

療養中に折り紙と万博で元気を取り戻す

天川さんは中学生時代、生活の変化に慣れず登校できなくなり、3年生から約5年間、自宅で療養した。そんな苦しい状況を救ってくれたのは、幼い頃から得意だった折り紙と大阪・関西万博だった。母・麻子さん(50)と万博会場を何度か訪れると少しずつ元気を取り戻した。

ミャクミャクの折り紙が好評、次はトゥンクトゥンク

万博の閉幕後、折り紙で「ミャクミャク」を作ってみた。小学生の頃には同級生から「折り紙先生」と呼ばれていたほどの腕前。「ご自由にお取りください」と書いたメッセージを添えて、市内の商業施設に30個ほど置くと、翌日には全部なくなっていたという。

「多くの人にもらってもらえて、うれしかった」と励みになり、来年3月に開幕する「GREEN×EXPO2027」のキャラクター「トゥンクトゥンク」も制作。トゥンクトゥンクは、草花が描かれた青い球体の中にハートがあるデザインで、人と自然をつなぐ役割がある。

出来上がった作品を麻子さんがSNSで発信すると、反響があった。開催地の神奈川県庁も関心を持ち、県のサイトで折り方が紹介されるなど園芸博の機運醸成に一役買っている。

モックル制作のポイントと市との連携

その次には、自身が住む河内長野市のキャラクター「モックル」にも挑戦。市の木「くすのき」をモチーフにしたデザインで、緑やオレンジなど4枚の折り紙を使って、頭と顔、体のパーツごとに作り、のりでつないで完成させる。

市のサイトで、「顔を少しだけ出すのがかわいい」「(丸い)シールを貼って顔を書こう」などと、作り方のポイントを分かりやすく紹介している。

天川さんと市は、折り紙モックルを市のPRやイベントで活用しようと、6月30日に覚書を交わした。市内外で開かれる折り紙の体験会では「先生」として参加し、市民らに直接教える。

折り紙で人とのつながり、地域活性化への期待

天川さんは、「折り紙のおかげで、自然と人と話せるようになった」と自信を取り戻した。「折り紙を通じてモックルを多くの人に知ってもらい、地域が盛り上がったらうれしい」と期待している。