愛知県犬山市のアパートで2024年、小学1年の島崎奈桜(なお)さん(当時7)が暴行を受けて死亡した事件で、保護責任者遺棄致死と傷害の罪に問われた母親の島崎みなみ被告(35)の裁判員裁判の初公判が13日、名古屋地裁(梅沢利昭裁判長)で始まった。島崎被告は「(間違っているところが)ございます」と述べ、起訴内容を一部否認した。
起訴内容と事件の経緯
起訴状などによると、島崎被告は24年5月25日、自宅で内縁の夫、倉田凱(がい)被告(34)=傷害致死罪で起訴=から腹部を複数回殴られるなどの暴行を受けた奈桜さんが腹痛を訴え、嘔吐を繰り返していたのに病院に搬送するなどせずに放置し、翌26日に敗血症性ショックで死亡させたとされる。また24年3月13日ごろには、奈桜さんの腹部に暴行を加え、嘔吐や発熱を伴うけがを負わせたとされる。
弁護側の主張
弁護側は公判で、奈桜さんが倉田被告から強い暴行を受けたことを島崎被告は認識しておらず、腹痛や嘔吐は別の原因があると誤解していたと主張。5月25日夜の時点で奈桜さんが生きるために医療措置などを受けさせる必要がある「要保護状況」にあったと、島崎被告が認識していなかったと訴えた。
傷害罪については、奈桜さんへの暴行と、嘔吐や発熱の因果関係の立証が不十分だとして、暴行罪にとどまると主張した。