高知県の複数のガソリン業界関係者が朝日新聞の取材に、県内の販売店が看板価格をそろえていたことを認めた。元販売店経営者への取材では、過去の価格競争を収束させた経緯について「話し合いじゃないですよ。話し合いっていうと、公取(公正取引委員会)に触れますから、そんなことはできないんで」と述べた。
価格競争収束の経緯
元販売店経営者は「私は私なりの立場で、業界全体のね。業者が戦争するのは、乱売し合うのは、消費者は安くなれば喜びますけど、ガソリンスタンドが『もう食えない』といって閉店するとね、結局、消費者にとんでもなく迷惑がかかるわけですよ」と説明した。
その上で「消費者が困るような結果を生むことは厳に慎まないかんと、皆さん方に僕は申し上げた。それで(価格競争が)収束した、というのが一つの経緯です」と語った。
同業者への思いと融和
「つまらん自分たちの都合だけで、安売りをすることによって同業者を減らす。そういうことが本当に業界人として、あるいはお客さんに対していいことでしょうか、と」と問いかけたという。
また、安売りの中心にいた会社の経営者については「彼の言葉を借りるとね、『おまえは本気でこの業界のことを考えてくれてる、俺はおまえの言うことを聞く』といって、みんなで手をつなぐことができた」と振り返った。
「本当に血を吐くぐらいね、つらい思いももう何十回としたけど、高知県の石油業界はみんなが、なんて言うかな、融和を図ることができた」と述べた。
現在の価格差
安売り競争の中心にいた会社の販売店は、現在は他よりだいたい2、3円安いと指摘されると、「ああそうでしょう」と認めた。



