神戸市西区の精神科病院「神出病院」で看護師らによる入院患者への虐待事件を受けて開催されている会議を巡り、事務局を担う市が、市のホームページ(HP)で公開した議事録から、外部委員の発言の一部を後日、無断で削除していたことが市への取材で分かった。久元喜造市長は24日の定例記者会見で、「相手の許可を取らずに修正したことは不適切だった」と述べた。
議事録の無断削除・修正の経緯
市によると、会議は精神科医療の専門家らでつくる「精神保健福祉専門分科会」で2020年から開催。議事録は随時HPで公開されていたが、市は2025年5月、人権擁護の観点や、関係者への誹謗中傷を防止する目的として、2020~2024年の議事録について、各委員の許可を得ずに部分的に削除や修正を行った。
その結果、「(病院の)解体的な出直しが必要」「家族の苦しみを分かっていないのかなと思う」といった意見部分まで削除され、今年8月の会議で、委員の一人から抗議を受けた。
市の対応と今後の方針
市は「不適切な削除だった」と認め、委員らに謝罪。今後、再修正した議事録をHPで公表する方針。久元市長は記者会見で「議事録作成のルールについて、現行のままでいいか検討が必要だ」と語った。