産業医科大若松病院(北九州市若松区、150床)が来年春に閉院し、医療機能を同大病院(八幡西区、664床)に集約する方針について、同大は24日、若松病院の跡地に若松区東部の芳野病院(143床)が移転し、40床を引き継ぐことで合意したと発表した。
移転のスケジュールと病床の引き継ぎ
同大によると、若松病院は来年4月30日に閉院。土地と建物を芳野病院へ譲渡し、11月には同病院が移転し、診療を開始するという。若松病院の残り110床は大学病院へ集約する。
若松病院の運営状況と閉院の背景
2011年に開院した若松病院は、若松区唯一の「二次救急医療機関」として、入院が必要な重症患者らを受け入れてきた。当初から運営は厳しく、年平均3億6000万円の赤字を大学病院が補填。その穴埋めも新型コロナ禍や人件費高騰で困難となり、医療体制を維持するため、大学病院への機能集約を決めた。
今後の対応と住民への配慮
大学側は芳野病院への医師派遣を検討しており、住民が大学病院へ通う通院手段の確保についても市と協議しているという。同大は「患者や家族に不便や心配をかけることがないよう、丁寧に対応したい」としている。