泉川病院の災害医療チーム、熊本地震で発生2時間後に出発し支援
泉川病院チーム、熊本地震で発生2時間後に出発し支援

長崎県南島原市の泉川病院に所属する医師や看護師、技師ら12人の「災害医療派遣チーム」が、7月28日に最大震度7を観測した熊本地震で、発生から2時間後に出発し、当日中にフェリーで対岸の熊本に入った。避難所を巡回し、けが人の治療や診察にあたった。

大火砕流の経験から生まれたチーム

チーム長は泉川卓也院長(53)。同病院は1991年6月の雲仙・普賢岳の大火砕流で被災し、全国から支援を受けた。その経験を生かして恩返しをしようと、2012年に災害医療チームを結成した。

即座に着替えて出動できるようロッカーを整備し、処置室として使うバスを含む計5台の車両、テント、物資支援の水などを倉庫に備えている。2016年の熊本地震や2024年の能登半島地震でも出動した実績がある。

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当日中に熊本入り、避難所で診察

今回は午後4時27分に地震が発生し、南島原市でも震度5強を観測した。メンバーは午後6時20分にはトラックなどに分乗して出発し、午後9時過ぎに爆発が起きた熊本県嘉島町のイオンモール熊本に到着した。すでに別の組織が活動していたため、震度7を観測した宇城市に移動し、市と相談して避難所を回ることにした。

今回の災害の特徴は厳しい暑さだった。午後10時半頃に到着した宇城市の小川防災拠点センターには多くの人が避難しており、体育館はクーラーが使えずサウナのような暑さで、「座っていても汗をかく」状態だった。余震が続く中、涼しさを求めて屋外のアスファルトには200~300人がござや段ボールを敷いて過ごしていた。チームは「初めて見た光景。大混乱していた」と振り返る。

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