2022年の豪雨被害で一部区間が運休中のJR米坂線で、沿線自治体の魅力を相互に発信し、交流人口の拡大を目指す「米坂線沿線絆まつり」が5日、飯豊町椿の町民総合センター駐車場で開かれた。併催した「めざみの里まつり」では、長井市、川西町を加えた沿線3市町の獅子舞による「獅子の共演」も披露され、約2500人の来場者でにぎわった。
会場の様子と来場者の声
会場には、新潟、山形両県の沿線自治体の物販、PRが行われ、飯豊町ブースには、エネルギー体験で列車を走らせる鉄道ゲージを設置。米坂線と同じキハ110の車両模型が、手押し発電機や太陽光発電で周回していた。
家族3人で訪れた米沢市の女性看護師(34)は「実家の前は米坂線が走っていて、子どもも列車を楽しみにしている。親しみがあり、これからも続いてほしい」と話していた。
開催形態の変化と町長の思い
今回は、昨年まで両県知事が出席し、米坂線の復活を願う「復活絆まつり」として開催してきた形とは異なり、会場では嵐正人飯豊町長だけがあいさつ。獅子の共演では、地元「中ノ目八幡神社」の獅子踊りにも参加した。
新潟県側でバス転換の話が出ていることについて、嵐町長は報道陣の取材に、「沿線で足並みをそろえる必要がある」と述べるにとどめ、「絆まつりは米坂線を忘れないよう、沿線住民が一緒になって考えていくきっかけの日になっている。沿線を盛り上げるイベントはこれからも続けていく必要がある」と述べた。
復旧応援ソングのお披露目
会場では絆まつり終了後、町出身のシンガー・ソングライターあべあいこさん(39)が制作した米坂線復旧応援ソング「米坂ワンダーライン音頭」のお披露目ライブも行われた。
クラウドファンディングで集まった約100万円を活用し、同日から沿線の風景が楽しめるミュージックビデオをユーチューブで配信も開始した。あべさんは「楽しく復活の日を待ちたい。バスになれば雪の日の遅延が予想される。鉄道か道路か利用者が選択できるようになってほしい」と話していた。



