福岡県議会の金銭授受疑惑を巡り、自民党県議団の樋口明議員(55)が2日、福岡県庁で記者会見し、2017年5月の議長就任前、当時の自民県議団幹部から要求され、ゴルフ代など600万円超を支払ったと明らかにした。一連の疑惑で実名での証言は3人目となる。
樋口氏が支払いを証言、役職との関連を説明
樋口氏は9月下旬まで自民県連幹事長を務めており、支払いが役職につながると考えていたと説明した。福岡県議会での金銭授受問題について、2日午前、福岡県庁で記者会見した。
樋口氏がゴルフ代などの費用負担を証言した2016年4月当時の自民党県議団では、会長を原口剣生議員、幹事長は松尾統章議員が務めていた。原口、松尾両氏とともに「5人衆」と呼ばれた、蔵内勇夫前議長(議員辞職)、中尾正幸前副議長(同)、松本国寛議員もゴルフ会などに参加していたとみられる。
原口・松尾両氏、否定のコメント
原口氏は2日、議会棟で報道陣の取材に応じ、「(樋口氏に)お金を出してくれといったことは一切ない」と否定した。ゴルフ会の「蔵内会」「マスターズ」への参加は認めた上で、「後から(会費として)10万円くらいを支払った。中尾氏が集金にきた」と説明。樋口氏の主張に対しては、「私が(金を)受け取ったわけではないので、これ以上は分からない」とした。
松尾氏も読売新聞の取材に「金を払うようにとは言っていない。マスターズは会費制で10万円と決まっている」と否定。松本氏は「(ゴルフ会は)会費があったように思うが、記憶にない。食事代や『お車代』を支払ったり、要求したりしたことはない」と述べた。
吉松議員の証言と今後の焦点
金銭支払いを証言した吉松源昭議員は20年6月の議長就任前、ゴルフ代名目で原口氏に550万円、中尾氏の指示で松本氏に1000万円をそれぞれ渡したと主張。これに対し、「5人衆」はいずれも受け取りを否定している。