簗農水相「予算カット」発言、全国の首長から批判相次ぐ
簗農水相「予算カット」発言、全国の首長から批判相次ぐ

簗和生農林水産相の「予算カット」発言をめぐり、全国の首長から批判や抗議が相次いでいる。

達増知事「非常に悪質だ」と批判

岩手県の達増拓也知事は10月13日の記者会見で「当初の(簗氏の)発言通りに、投票行動を理由に行政が不利な対応をしたというのはあってはならないこと。行政の中立があればこそ、政治が自由にできる。非常に悪質だ」と批判した。

簗氏は発言を認めたものの、予算減額の働きかけはなかったと主張する。達増知事は「どの党を支持する地域にも中立的に行政を執行すると、政府与党はしっかり宣言することが求められている」と訴えた。

各地の知事からも批判の声

経済産業省出身の江崎禎英・岐阜県知事は13日の定例会見で「私が経産省の時は『つけてくれ』という話は山のように来たが、『削ってくれ』という経験はない。動機が(選挙で)『自分を支援したかどうか』というのは初めて聞いた」とし、「政治家がそうした発言をすることの重みはちょっと大きいかなと思う」と語った。

鹿児島県の塩田康一知事も13日、「国の予算執行が、一政治家の個人的な関係で左右されるのは行政の公正中立の観点から、あってはならない」と述べた。千葉県の熊谷俊人知事は8日に「本来は事業の必要性などで決められるべきだ。そうでないかのように有権者に思わせることが、民主主義の信頼性を揺るがしかねない」と述べた。

町長の抗議声明に反響

宮崎県新富町の小嶋崇嗣町長は「名指しされた自治体の首長や住民を思うと、同じ首長として悔しい。他人事とは思えない」とする抗議声明を出した。「実際に予算削減への関与がなかったとしても、発言は国と地方の信頼関係を大きく損なう」などと指摘する内容だ。

9日に町のホームページに声明を載せたところ、反響が大きかったとして、11日に補足説明を掲載した。

富山県南砺市の田中幹夫市長は「もう。我慢できない」とXに投稿。「私は自民党員です。情け無い。さもしい。と率直に思いました」とのコメントに、3万以上のいいね!がついた。