スウェーデン政府は、新型コロナウイルスワクチンの接種を2025年末までに全額公費負担とする方針を明らかにした。この決定は、国民の健康を守り、社会経済活動の回復を促進するための措置とされる。
全住民対象の無料接種
スウェーデン社会省の発表によると、無料接種の対象は同国に居住するすべての住民で、年齢や国籍を問わない。初回接種に加え、追加のブースター接種も全額公費で賄われる。これにより、国民は無料でワクチンを接種できるようになる。
同省の担当者は「ワクチン接種はパンデミック克服の鍵であり、経済活動の正常化にも不可欠だ。無料化により、接種率の向上と感染拡大の防止を目指す」と述べている。
予算と今後のスケジュール
政府はこの事業に約50億クローナ(約700億円)を計上。2024年から段階的に実施し、2025年末までに完全無料化を達成する計画だ。接種は主に自治体の医療機関で行われ、予約システムも整備される。
スウェーデンではこれまで、高齢者や基礎疾患のある人を優先して無料接種を行ってきたが、今回の決定で全住民に拡大される。
専門家の見解
ウプサラ大学の感染症学教授は「ワクチン無料化は公衆衛生上、極めて重要な政策だ。特に、低所得層や社会的弱者へのアクセスを改善する効果が期待できる」と評価する一方、「ワクチン供給の安定と接種体制の確保が課題だ」と指摘する。
同国では、人口の約80%が少なくとも1回のワクチン接種を完了しているが、新たな変異株の出現により、ブースター接種の重要性が高まっている。



