汗をかいた後の水分補給、水だけは危険?スポーツドリンクの正しい使い方
汗後の水分補給、水だけは危険?スポドリの正しい使い方

大量に汗をかいた後の水分補給では、水だけでは不十分な場合があります。一方で、スポーツドリンクも飲み方によっては注意が必要です。総合内科医の中路先生に、正しい水分補給について解説いただきました。

水の飲みすぎが「低ナトリウム血症」を招く

汗には水分だけでなく、ナトリウムなどの電解質も含まれています。そのため、大量に汗をかいたあとに水だけを飲み続けると、血液中の塩分濃度が薄まって「低ナトリウム血症(EAH)」を引き起こす危険があります。

中路先生によると、この病気は頭痛や吐き気、けいれんなど、熱中症に酷似した症状が出るため見分けが難しく、スポーツの現場でも度々問題になっているとのこと。1時間を超える運動や炎天下での作業を行う際は、水分と同時に塩分(電解質)もしっかり補給することを意識しましょう。

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スポーツドリンクを「毎日飲む」習慣は要注意

熱中症対策に便利なスポーツドリンクですが、市販の500mℓボトル1本には、実は角砂糖約8~10個分もの糖分が含まれています。

中路先生は「これを日常的に飲み続けると血糖値が急激に上がり、やがて『ペットボトル症候群』と呼ばれる急性の高血糖状態を招く恐れがある」と指摘します。さらに長期的には、2型糖尿病や心臓病のリスクが高まることも報告されているため、注意が必要です。

普段の水分補給は水やお茶を基本とし、スポーツドリンクは大量に汗をかいた時だけに留めるのが賢明です。また、経口補水液も同様に、実際に脱水症状がある時に限って活用すべきだと先生は強調します。

監修者プロフィール

中路幸之助(なかじ こうのすけ)氏は、1991年に兵庫医科大学を卒業後、兵庫医科大学、獨協医科大学を経て、1998年から医療法人協和会に所属。2003年から現在まで、医療法人愛晋会中江病院の内視鏡治療センターで臨床に従事しています。専門分野はカプセル内視鏡・消化器内視鏡・消化器病で、日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本消化器病学会専門医・指導医・学会評議員、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・学術評議員、日本消化管学会代議員・近畿支部幹事、日本カプセル内視鏡学会認定医・指導医・代議員を務めるほか、米国内科学会(ACP)の上席会員(Fellow)でもあります。

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