能登半島地震から復旧途上の被災地を襲った奥能登豪雨から、21日で2年になった。災害関連死を含めて21人が亡くなり、石川県輪島、珠洲、能登の3市町は献花台を設け、雨が激しく降った時間帯に合わせて、午前9時半に防災無線で黙禱(もくとう)を呼びかける。
追悼の催しと特別番組
この日は、輪島市町野町にできた被災地唯一の臨時災害放送局(災害FM)「まちのラジオ」が正午から、特別番組を放送する予定。パーソナリティーの1人で、豪雨で姉を亡くした中山真さん(30)が思いを語る。
町野町では夕方、アーティストのキャンドル・ジュンさんが代表を務める「LOVE FOR NIPPON」が企画するキャンドルナイトが開かれる。参加者は、ろうそくをともして亡き人を悼み、復興を願う。
記録的な大雨と被害の全容
豪雨は2024年9月21日に発生。石川県内で初めてとなる大雨特別警報が出され、24時間降水量が輪島市で412ミリ、珠洲市で315ミリに達し、いずれも観測史上最高を記録した。
石川県によると、人的被害は死者21人のほか、負傷者47人にのぼる。住宅被害は計1906棟に達した。
復旧の現状と残る課題
豪雨で被災し、仮設住宅で暮らすのは、民間賃貸住宅を借り上げた「みなし仮設」を含め、9月1日時点で165世帯381人になる。
国道と県道の通行止め区間は、能登半島地震による被害と合わせ、豪雨直後の62カ所から減ったものの、現在も8カ所残っている。地震で被災した珠洲市の国道249号・逢坂トンネルは9月18日、2年8カ月ぶりに通行が再開された。



