京都市立総合支援学校に通う10歳代の女子生徒が昨年2月、下校中の福祉タクシーで装着していた人工呼吸器の機器の一部が外れ、一時意識不明になったことが市教育委員会への取材でわかった。同乗する50歳代の女性看護師は原因を誤って判断し、適切な救命措置を行わなかった。生徒は蘇生後脳症になり、京都府警は6月18日、看護師を業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
事故の経緯
市教委によると、生徒はスクールバスでの通学が困難な医療的ケア児として、市の支援事業で福祉タクシーを利用していた。昨年2月10日、生徒が下校中、装着していた人工呼吸器から機器の異常を知らせるアラーム音が鳴った。人工呼吸器から加湿回路が外れて血中の酸素濃度が低下したことが原因だったが、看護師はたん詰まりによる呼吸不全と誤診した。
看護師の対応と影響
看護師は吸引や心臓マッサージを行ったが、救急用の器具で呼吸補助を行うなどの適切な措置が取られなかった。生徒は駆けつけた救急隊により心拍を再開したが、酸素不足の影響で蘇生後脳症になり、1か月ほど入院。現在は通学しているという。
市教委の再発防止策
市教委は「機器の点検や、緊急時の具体的な措置の確認を徹底し、再発防止に取り組む」としている。市教委が今月5日の市議会文教はぐくみ委員会で報告した。



