「みみのひろば」が開設されて1か月。これまでに寄せられた相談は10件で、その中には片耳が聞こえにくい「一側性難聴」の問い合わせも含まれる。難聴の発見が遅れると言葉の発達に影響が出る可能性があり、同センターは「気軽に訪れ、相談してほしい」と話す。
難聴の長女(3)を持つ「愛媛難聴児の会うさぎのわ」会長の山本優衣さん(32)は「子どもを見てもらいながら相談できるので安心。親の不安を少しでも和らげる場になってほしい」と期待を寄せる。
言語聴覚士らが常駐する無料相談
センターは7月2日、県視聴覚福祉センター内に設立された。言語聴覚士の資格を持つコーディネーターと支援員が常駐し、難聴の疑いがあるすべての子どもを対象に無料相談に応じる。難聴の早期発見につなげ、聴能訓練施設や特別支援学校といった支援機関への橋渡しを行う。
プレイルームにはおもちゃや絵本が置かれ、言語聴覚士らがリラックスして遊ぶ子どもの様子を観察し、発音や聞こえの状態を確認している。
中等度難聴は気づかれにくい
県によると、生まれつき聴覚に問題がある赤ちゃんは1000人に1、2人とされ、県内では毎年25人前後が医療機関で聴覚障害と診断されている。赤ちゃんの成長には耳から得る音や言葉の情報が重要とされるが、中等度の場合は本人も周囲も気づくのが遅れることが多いという。
コーディネーターの青野加奈子さんによると、新生児聴覚検査で再検査となった際、相談できる場が少なく、保護者の不安や心配に対する支援が行き届いていなかった。青野さんは「保護者やお子さんに合った選択ができるよう一番良い支援策を考えていきたい。病院に行くとハードルが高くなるが、難聴と診断される前でも気軽に相談に来てほしい」と呼びかける。
相談時間と連絡先
センターでの相談は平日午前9時~午後5時。電話(089・989・3510)やメール、公式LINEでも相談を受け付ける。



