乳がん手術、「治す」から「人生支える」へ 患者の選択肢拡大
乳がん手術「治す」から「人生支える」へ 患者選択肢拡大

相良病院(鹿児島市)は、乳がん診療に特化した国の「特定領域がん診療連携拠点病院」として全国で唯一の指定を受け、離島も含めた県内外から多くの患者が訪れる。大野真司院長は「日本では40歳以下の女性に発症するがんで最も多いとされている。このため、治療だけでなく、それぞれの人生に寄り添った支援が必要」と話し、チーム医療の充実に力を入れている。

手術の考え方が変化

大野院長によると、手術はこの10年ほどで「必要以上に取らない」との考え方に変わってきた。さらに、乳房の切除の有無や乳房の再建方法なども含めた手術や治療の選択肢も大きく増えた。「手術は『治すための手術』から『患者の人生を支える手術』へと変わり、患者自身が自分の価値観に合わせて治療法を選択する時代になった」と説明する。

チーム医療で患者を支援

相良病院では医師や看護師、薬剤師、心理士、ソーシャルワーカーらが連携し、患者の価値観や生活背景を踏まえながら治療方針を一緒に考える体制を整えた。週3回、30~40人で会議を開き、全ての乳がん症例について治療方針を検討。十分な情報を伝え、患者自身が納得して治療法を選択できるようにしている。

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早期発見の重要性

大野院長は「早く見つけることで『命』だけでなく、『心』や『家計』も守ることができる」と早期発見の重要性を呼びかける。定期的な乳がん検診に加え、日頃から乳房の変化を意識する「ブレスト・アウェアネス」の実践も勧め、「少しでも異変を感じたら専門医に相談してほしい」と話している。

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