「主人・家内」と「夫・妻」、潜在イメージに差なし 東京農工大が心理テストで調査
「主人・家内」と「夫・妻」、潜在イメージに差なし 農工大調査

夫婦の呼び名について、男女差別的とされる「主人・家内」と、より中立的とされる「夫・妻」の潜在イメージを学生に心理テストで測ったところ、イメージにほとんど違いが無いことが東京農工大の研究で分かった。研究者は「本来の言葉の意味は無くなり、記号のようになっているのでは」と分析した。

心理テストの内容と結果

東京農工大の任利准教授(社会言語学)と守一雄名誉教授(認知心理学)が約250人の学生にテストを行った。用紙に「平和」「満足」「不幸」「危険」「戦争」「当選」などの言葉が一行に並び、その中に「主人」や「家内」という言葉が混じる。

「良いこと」を意味する単語に○印、「悪いこと」を意味する単語に×印をつけるよう指示し、さらに行ごとに「主人」と「家内」に対して○印を付けたり、×印を付けたりと指示も変わる。途中からは「夫」と「妻」が登場する。

研究者の分析

このテストでは、普段から「主人」や「家内」という言葉にどのようなイメージを持っているかが測定される仕組みだ。結果として、「主人・家内」と「夫・妻」の間で潜在的なイメージに有意な差は見られなかった。

研究者は、言葉の持つ本来の意味が薄れ、単なる記号として使われている可能性を指摘している。夫婦の呼び名をめぐる議論は今後も続きそうだ。