辞任した簗和生氏の後任の農相に、自民党の武部新氏(56)(衆院道12区)が15日、就任した。父の武部勤・元党幹事長(85)もかつて農相を務めており、「親子2代」で農林水産行政のトップとして指揮を執ることになる。武部氏は1次産業が盛んな道内の事情に精通しており、道民らは期待を寄せている。
「北海道の農業がしっかり成り立つことが重要」
高市首相から農相起用の方針を伝えられた武部氏は同日午後、東京都内で記者団の取材に応じ、「北海道の農業がしっかり成り立つことが食料安全保障の確立に重要」と強調した。農林水産省が進める米国産の生鮮ジャガイモの輸入解禁に向けた動きについては、国内最大の産地である道内の農家の懸念を踏まえ、「毅然として米国と交渉したい」と語った。
地元・北見市や斜里町から期待の声
北見市にある武部氏の事務所ではお祝いの電話が相次ぎ、スタッフが地元で予定していた行事の変更などの対応に追われた。約13ヘクタールの畑でジャガイモを作る北見市の農業の男性(46)は、「オホーツクから大臣が出たことはうれしく、おいしくて安全な日本のジャガイモを守ってほしい」と要望した。
道内では秋サケの不漁が続く。武部氏の出身地で水揚げ日本一を誇る斜里町の斜里第一漁協の馬場浩一組合長は「(武部氏は)漁業の現場に何度も足を運んで勉強し、漁の現状を分かっていると思う。学んだことを政策に生かしてほしい」と求めた。猿払村の漁業兼水産加工業の男性(61)は「栽培漁業など、持続可能な漁業政策に取り組んでほしい」と語った。
鈴木知事も期待の談話
鈴木知事は「本道や我が国の農林水産業の発展などに手腕を発揮することを期待申し上げる」との談話を出した。