ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は15日、フランスの極右政党「国民連合(RN)」のマリーヌ・ルペン前党首が来春の大統領選で当選した場合にウクライナへの財政支援を打ち切ると表明したことについて、両国の防衛協力は「双方に利益がある」と強調した。
ゼレンスキー氏「パートナー諸国にとって非常に重要」
ゼレンスキー氏は英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューで、ウクライナが戦場で培ってきた技術や経験は「英国、米国、フランスなどのパートナー諸国にとって非常に重要だ」と述べ、「ルペン氏は一部の詳細について十分に理解していない」と指摘した。フランスとの防衛協力については、「私の考えでは、双方に利益がある」と語った。
ルペン氏の支援打ち切り表明
フランス大統領選の世論調査で首位に立つルペン氏は14日、大統領選で勝利した場合、ウクライナへの財政支援を打ち切ると表明。ベルギーのオランダ語公共放送VRTに対し、「6か月間は財政支援を続けるが、その後は資金がないため打ち切る」と述べた。
フランスとの軍事協力の実情
フランスは、2022年に始まったロシアの侵攻に抵抗するウクライナの最も強力な軍事支援国の一つで、欧州連合(EU)によるウクライナへの財政支援も支持している。ウクライナは、フランスとイタリアが共同開発した地対空ミサイルシステム「SAMP/T」を防空に使用しているほか、フランスと英国が共同開発した長距離巡航ミサイル「ストームシャドー/SCALP」も運用している。
ゼレンスキー氏はフィナンシャル・タイムズのインタビューで、ウクライナがフランス製の軍事システムを実戦で使用し、改良を加えていることや、無人機戦で培った経験から、フランスは貴重な実戦データを得られると強調した。