簗和生農林水産相が、地元市町の道路予算を「カットした」と発言した問題は、収束する気配がありません。簗氏は発言を認め謝罪しましたが、予算に影響を及ぼす「働きかけ」は否定しています。問題の経緯や発言の背景を解説します。
どんな発言だったか
簗氏の発言は、9月末に週刊文春電子版とデイリー新潮で報じられた。今年5月、簗氏は地元の自民党支部の会合で、「(栃木県)那須烏山市と(同)那珂川町の令和8年度の道路予算については、大幅にカットをしました」「那須烏山市は前年比64%減、那珂川町は54%減にしています」などと言ったとされる。
実際に、国土交通省からの交付金は両市町とも減っていた。簗氏は今年2月にあった衆院選で無所属の新顔に敗れ、比例区で復活当選した。那須烏山市と那珂川町の首長は、この選挙で対立候補の支援に回っていた。
この発言の何が問題なのか
簗氏は2日に記者会見を開き、報じられた発言について大筋で認めた。ただ、道路予算を削減するよう働きかけたことは否定。「(予算配分の)結果の問い合わせをした」と説明。その後、「カットした」との発言を「撤回し、おわびする」と謝罪した。一方で、農水相の辞任は否定した。
自身を支持しない首長がいる自治体への仕返しともとれる発言で、国民全体のために働くべき国会議員としての資質を問う声がある。自民党内でも、支持の有無と予算を関連づける言動に対し、「おごりであり、決して許されるものではない」などと批判されている。
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