日本保守党の百田尚樹代表は14日の記者会見で、沖縄県知事選で同党などが推薦した前那覇市副市長の新人、古謝玄太氏が現職の玉城デニー氏らを破って初当選した結果について、「非常に歴史的な勝利だ」と評価した。「分断工作がなくなり、沖縄が正常な県政を取り戻す第一歩になった」と語った。
「分断工作なくなる」と百田氏
百田氏は、玉城氏や前知事の翁長雄志氏による県政について「この10数年間、沖縄の県政は非常にゆがんでいるとしか見えなかった。分断工作でボロボロにされてきたという感じがする」と振り返った。
中国や北朝鮮、韓国などの「外国勢力」が沖縄に入り込んでいたとの見方を示し、「祭り上げられた、分断工作の象徴みたいな形で知事がいた。経済復興も何もかも忘れられた状態で、イデオロギーだけで選挙が行われてきた」と語った。
その上で今回の選挙について、「そういうものを排除して、分断工作というものが一旦なくなり、いよいよ沖縄が正常な県政、政治を取り戻す第一歩になった」と述べた。
出口調査で若年層が古謝氏支持
百田氏はNHKの年代別出口調査にも言及し、「50代以下の人は圧倒的に古謝さんを選んだ。沖縄で40年、50年生きていく人は誰を選んだかという問題だ」と指摘。「沖縄の未来を古謝さんに託したいと思った人がそれだけいたという解釈で間違いない」と語った。
さらに、戦後の沖縄を巡る歴史認識にも言及し、「内地から入り込んだリベラルの分断工作で、沖縄の世論をゆがめていった。その典型が、内地は『先の戦争で沖縄を捨て石にした』という嘘だ」と指摘した。
「こんな大嘘をつきまくってね。もうそういう嘘はやめよう。決して日本は先の戦争で沖縄を捨て石にしていない」と述べ、沖縄戦での特攻作戦や戦艦大和の出撃、沖縄県外出身の日本兵が多数戦死したことを挙げ、「もし日本が本当に沖縄を捨て石にしようと思ったら、特攻機2000機も出さない。貴重な飛行機を本土防衛に温存したはずだ。特攻機のほとんどが沖縄戦で、戦艦大和も沖縄に出撃した」と語った。
北村氏「オールドメディアの敗北」
同党の北村晴男参院議員は、選挙期間中に古謝氏の総決起大会で応援演説した際、「戦後81年たって、被害者意識にさいなまれ続けるような県政はもうやめませんか」「分断の県政もやめませんか」と訴えたと説明した。
米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り、県側が国との訴訟で敗訴してきたことにも触れ、「たまたま負けたのではない。違法だから負けた」「違法行為を続ける県政をやめにしませんか、と申し上げた」と振り返った。
北村氏は「沖縄のオールドメディアはこぞって玉城応援団。テレビや新聞を見ていた高齢者は反基地・反日本が刷り込まれている」と述べた。若年層ほど古謝氏への支持が高かったとする出口調査を挙げ、今回の選挙について「オールドメディアの敗北だと思っている。左翼活動家のメディアの大敗北だ」と主張した。
今後の古謝県政については、宮古島市の下地島空港を航空自衛隊機の緊急発進(スクランブル)に利用することに期待を示した。「尖閣周辺に近い。自衛隊の航空パイロットの皆さんにも圧倒的に負担が少なくなる」と述べ、「古謝さんに説得可能なのかなと思っている。具体的なところでは大きく一歩前進するのではないか」と語った。



