ダイエット目的の糖尿病薬使用、熊本の女性が体重激減で恐怖「今後使わない」
ダイエット目的の糖尿病薬使用、熊本の女性が恐怖を語る

熊本県内で糖尿病治療薬「マンジャロ」をダイエット目的で使用した20歳代の女性が、約1か月で体重が6キロ減少し、その激減ぶりに怖くなって使用をやめたことを明かした。熊本県消費生活センターには9月13日時点で2件の相談が寄せられており、医師は本来の目的と違う使用に警鐘を鳴らしている。

美容目的で容易に入手

7月上旬に「やせるために一時的にマンジャロを使っていた」という熊本市の女性(20歳代)は、知人が使用してやせたことをきっかけにインターネットで調べ、あるクリニックで購入できることを知った。5月中旬頃、LINEで名前や住所を送り、電話で数十秒話しただけで、1か月分(4本)を約1万7000円で購入したという。

体重激減に恐怖、使用を中止

使用すると食欲がなくなり、1日の食事は1回で十分になり、中には何も食べない日もあった。ただ、使用翌日は体がだるく、周囲から「顔色が悪い」と言われるようになった。体重は約1か月で6キロほど減り、激減が怖くなって使用をやめた。女性は「今後、使おうとは思わない」と語った。

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相談件数と販売規制

県消費生活センターによると、マンジャロに関する相談は9月13日時点で計2件。いずれも相談者は20歳代の女性で、オンライン診療や美容外科を通じて購入し、定期購入の解約に関する相談だったという。マンジャロは都道府県の許可を受けた薬局や医療品販売業者でなければ販売できず、無許可での販売が立件されたケースもある。大阪府警は6月、SNSを通じて無許可で販売したなどとして、男女3人を医薬品医療機器法違反容疑で書類送検した。

医師の注意喚起

土井内科クリニック(熊本市南区)の土井賢医師は「SNSや個人間売買、海外通販などで入手した医薬品には、偽造品や品質の悪い製品が含まれる可能性があり、大変危険。体重や肥満に伴う健康上の問題で悩んだ場合には、医療機関に相談してほしい」と呼びかけている。

マンジャロは2型糖尿病治療薬や肥満症治療薬として製造販売承認されており、近年は美容・痩身目的で使用されるケースが増えている。適正使用であっても重大な副作用として低血糖症状や急性膵炎が起こりうるといわれ、適応外で使用した場合でも副作用が生じるおそれがある。

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