年明けに想定される山梨県知事選を巡り、前衆院議員の中島克仁氏(59)は28日、読売新聞の取材に対し、「一定のご期待があることに応えなきゃいけない」などと話し、出馬の意向を明らかにした。今後、後援会に説明するなどした後、正式に表明する見通し。現職・長崎幸太郎氏(58)との選挙戦となる公算が大きい。
中島氏、出馬の意向を初めて表明
中島氏はこれまで、知事選出馬については「考えていない」などと一貫して主張してきたが、28日の取材に対し、10月3日に予定されている後援会との会合の場で「一定のご期待があることに応えなきゃいけないということを伝えたいと思う」と話したうえで、「(出馬を)前向きに考えたい」などとし、出馬の意向を初めて明らかにした。
中島氏は「後援会の了承がなければ最終判断はしない」などとも説明し、あくまで後援会の了承が「条件」であることを強調したが、ある後援会関係者は、「(中島氏の意向を)了解して応援していくことになるだろう」と打ち明ける。
県政検証団体からの出馬要請と野党の期待
中島氏については、「反長崎派」が中心の県政検証団体「山梨の未来を語る会」(石坂正人会長)が26日、経験や実績を踏まえたうえで、「貴殿こそが山梨の未来を切りひらく人物」などとして出馬を要請。中島氏は「重く受け止める」などと応じていた。
また、国民民主党県連や立憲民主党県連など野党側からも、知事選で長崎氏の対抗馬として期待を寄せる声が多く上がっており、選挙戦となれば、野党系の団結の可否にも注目が集まることになる。
中島氏の経歴と初挑戦
中島氏は、5期連続13年にわたり衆院議員を務め、中道改革連合から山梨1区に出馬した2月の衆院選では自民党候補に敗れた。知事選へは初めての挑戦となる。