福岡県田川市で12日に投開票された市長選で、無所属新人で元学習塾経営の浦野仁氏(31)が、前市長の村上卓哉氏(55)や元市長の二場公人氏(69)、新人で前県議の佐々木允氏(45)ら3候補を破り、初当選を果たした。浦野氏は県内の現職市長では最年少となる。
当選確実の報に歓喜
当確の一報が事務所に届くと、浦野氏は支持者とともに万歳を繰り返し、喜びを分かち合った。浦野氏は「利権やしがらみに嫌気が差した市民が大勢おり、新たな風を吹かせたいという思いが強く出た。分断をあおらない政治を続ける」と語った。
初登庁から慌ただしい一日
一夜明けた13日、浦野氏は朝から街頭に立ち、行き交う車に手を振って感謝を伝えた。午前10時に初登庁し、職員の出迎えを受けた。その後、当選証書の付与、幹部職員への訓示、記者会見と慌ただしい日程をこなした。
敗れた候補者の訴え
返り咲きを狙った村上氏は、自身の行動について陳謝する一方、「改革の歩みを止めない」と訴えたが、有権者の不信感を拭えなかった。二場氏は市長を2期務めた実績を強調して「即戦力」をアピール。佐々木氏は「対立から解決へ」と訴えたが、及ばなかった。
選挙の背景と投票率
今回の市長選は、前市長が女性職員へのセクハラ問題で辞職したことに伴い実施された。当日有権者数は3万5839人、投票者数は2万817人で、投票率は58.08%(前回63.85%)と前回を下回った。



