神奈川県横須賀市が市内業者に限定した工事入札で採用する「固定額型最低制限価格方式」をめぐり、くじ引きで落札者を決めたケースが2024年度に62%超に上ることが、市の入札監視委員会の調査で分かった。事前に設定された下限額が推測しやすいケースが多く、複数の業者が下限額で入札する傾向があるという。
過度な価格競争回避のための制度
横須賀市は、市内事業者による過度な価格競争を避けるため、2010年から道路工事や土木工事など市内事業者限定の工事入札で、予定価格に対する下限(固定額型最低制限価格)を設定している。この金額を下回ると、最安値で入札しても失格となる。
監視委によると、2024年度に実施された工事入札総数249件のうち、この方式で実施されたのは211件。うち132件(62.56%)で、複数の業者が同額で入札したため落札者が決まらず、地方自治法施行令に基づきくじ引きで落札者を決めた。ほぼすべてのケースで、複数の業者が最低制限価格で入札していたという。
令和入り後も高水準が続く
令和に入った2019年度以降、2025年度までの毎年度で50%を超えており(2025年度は2025年12月末時点)、2023、2025の両年度も56~57%で推移している。



