イエメンの親イラン武装組織フーシ派は13日、サウジアラビア南部の軍事基地をドローンやミサイルで攻撃したと発表した。サウジが支援するイエメン暫定政権軍との激しい戦闘が再開したことで、避難を余儀なくされる住民が急増している。
フーシ派がサウジ南部の基地を標的に
フーシ派のヤヒヤ・サリエ報道官はX(旧ツイッター)への投稿で、サウジ南部シャルラにある基地を標的とし、「わが国や国民に対する武力行為を指揮する兵器庫や指揮統制センター」を攻撃したと明かした。作戦が行われた日時は明らかにされていない。
イエメン暫定政権軍とフーシ派の間では、前週から各地で激しい衝突が続いている。暫定政権軍は12日、紅海沿岸の都市モカでフーシ派戦闘員を攻撃したほか、同国南西部の複数拠点に対しても空爆を実施したと発表した。一方、フーシ派側もサウジ軍による大規模な空爆を受けたと主張している。
紅海沿岸と戦略的要衝を掌握
フーシ派はこの1週間の攻勢でイエメンの紅海沿岸全域と戦略的に重要な三つの島を占領し、同海域の南部にあるバベルマンデブ海峡を掌握した。世界最大の石油輸出国であるサウジアラビアは、イランによるホルムズ海峡の封鎖でペルシャ湾経由の出荷が遮断されて以来、この輸送路に依存している。
避難民が急増、IOMが数字を発表
イエメン内戦では数百万人の人々が避難を余儀なくされているが、ここ最近の戦闘激化によりさらに多くの人々が自宅を追われている。10日にモカがフーシ派の手に落ちたことで、多くの住民が暫定政権の本拠地であるアデンへ避難することを強いられた。
国連国際移住機関(IOM)は12日、7月以降に7万6000人が戦闘から逃れたと発表した。この数字は前週から4倍に膨れ上がっている。



