新幹線アセス合意、佐賀市長が評価
九州新幹線西九州ルートの県内区間(新鳥栖―武雄温泉間)をめぐり、国土交通省と佐賀県が合意した環境影響評価(アセスメント)の実施について、佐賀県の山口祥義知事は21日、県内市町の首長らに説明した。県によると、合意内容を前向きにとらえる声が相次いだという。
県庁で行われた説明は非公開で、19市町の首長や副首長が出席。県によると、国交省の水嶋智事務次官と交渉をまとめたことを評価する声が多かったという。また、ルートについて丁寧な議論を求める出席者もいた。
佐賀市長の評価
佐賀市の坂井英隆市長は、説明終了後、記者団に対し「今回の合意は地域振興に踏み込んだ内容だと評価している」と述べた。さらに「これまでの経緯を踏まえれば、一歩前進だ」と強調した。坂井市長は、アセスメントの実施自体に加え、地域振興策が盛り込まれた点を高く評価した。
一方で、一部の出席者からは「ルートの具体的な議論がまだ十分ではない」との意見も出た。県は今後、国と連携しながら、沿線自治体との協議を進める方針だ。
合意の背景
九州新幹線西九州ルートは、長崎ルートとして部分開業している武雄温泉―長崎間に続く、新鳥栖―武雄温泉間の整備が課題となっている。佐賀県は長年、環境影響評価の実施を国に求めてきたが、国はルート未定を理由に難色を示していた。今回の合意は、ルートを特定せずにアセスメントを先行して実施する異例の手法で、今後の整備新幹線のあり方に影響を与える可能性がある。
国交省の水嶋智事務次官は「佐賀県の理解を得て、一歩前に進めることができた」とコメント。山口知事は「アセスメントを実施することで、環境面での課題を明確にし、地域の理解を得たい」と述べた。



