東洋経済『都市データパック』編集部が発表した「住みよさランキング2026」中国・四国編で、山口県下松市が2年連続でエリア1位に輝いた。2位には広島県大竹市、3位には山口県柳井市がランクイン。中国・四国エリアは92市を対象に、偏差値を用いた総合評価で順位を決定している。
下松市が圧倒的な強さで首位を堅持
下松市は人口約5.6万人の瀬戸内海に面した臨海工業都市。日立製作所の笠戸事業所が鉄道車両の設計・製造を担うなど、ものづくりが盛ん。経済産業省「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」によると、製造品出荷額等は約3700億円に達し、税収が豊かで財政力指数も高い。そのため「富裕度」の偏差値が高く、「安心度」を除く全カテゴリーで上位。総合偏差値は56を超え、2位との差は約1.2ポイントと大きな差をつけた。
大竹市と柳井市が順位を上げる
2位の大竹市(広島県)は昨年3位から浮上。広島県西端、山口県境に位置し、大竹駅から広島駅まで約45分、岩国錦帯橋空港まで車で約20分とアクセス良好。3位の柳井市(山口県)は昨年18位から大きく躍進。山口県南東部の瀬戸内海沿いにあり、平均気温約15℃の穏やかな気候が魅力。両市とも人口3万人未満で、可住地面積が小さめのコンパクトなまちという共通点を持つ。
ランキングの特徴と分析
「住みよさランキング」は1993年から毎年公表。住みよさを「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」の4カテゴリーで指標化し偏差値を算出、その平均値で総合評価する。エリア別編では全国を6エリアに分割し、域内で偏差値を再計算。今回の中国・四国編では、総合順位と「利便度」「快適度」に中程度以上の相関が見られた一方、「安心度」との連動性はほぼなかった。編集部は「安心度を重視する場合は総合順位だけでなく各カテゴリーの個別の強みにも注目してほしい」とコメントしている。



