ドナルド・トランプ次期米大統領は12日、実業家のイーロン・マスク氏と元大統領候補のビベック・ラマスワミ氏を、新設される「政府効率化省(Department of Government Efficiency)」の共同責任者に任命すると発表した。同省は、連邦政府の無駄な支出を削減し、規制を緩和することを目的としている。
政府効率化省の役割と目標
トランプ氏は声明で、「マスク氏とラマスワミ氏は、政府の官僚主義を打破し、過剰な規制を撤廃し、無駄な支出を削減し、連邦機関を再編する道を開く」と述べた。同省は、連邦政府の年間予算6.5兆ドルのうち、最大2兆ドルの削減を目指すという。マスク氏は自身のソーシャルメディア「X(旧ツイッター)」で、「これは官僚主義の終わりの始まりだ」とコメントした。
マスク氏とラマスワミ氏の役割
マスク氏は、電気自動車メーカーのテスラや宇宙開発企業のスペースXを率いる傍ら、政府の規制や官僚主義に対して度々批判的な発言を行ってきた。ラマスワミ氏は、2024年大統領選挙の共和党候補指名争いで一時注目を集め、規制緩和と政府の効率化を訴えていた。両氏は、政府効率化省のトップとして、各省庁の規制見直しや予算の優先順位付けを担当する。
反応と今後の課題
この人事に対して、民主党からは「政府の機能を弱体化させるものだ」との批判が出ている。一方、共和党内からは「長年の懸念であった政府の非効率性にメスを入れる画期的な取り組み」と歓迎する声が上がっている。マスク氏は、政府効率化省の活動について「透明性を確保し、国民に成果を報告する」と約束した。実現には議会の承認が必要だが、トランプ氏は大統領令による設置も検討しているとされる。



