「夫に不倫をお願いされました」作者が語る公認不倫の実体験と夫婦再構築
「夫に不倫をお願いされました」作者が実体験を告白

マンガ『夫に不倫をお願いされました』(シーモアコミックス)が、テレビ大阪ほかで7月からドラマ化され話題を呼んでいる。作者の中家ヨシタカ氏は、自身の実体験に基づくこの作品について、「夫から公認不倫を言い渡されたときは寂しさで崩れそうだったが、ネタにして良かった」と振り返る。原作マンガは2025年3月に連載開始。タイトルの衝撃とは裏腹に、共感の声が多数寄せられ、ドラマ初回放送前のTVerお気に入り登録は11万人を突破した。

夫の一言が人生を変えた

中家氏は、夫から「家庭円満のために性欲は外で解消してきてほしい」と言われた時の状況を詳しく語る。当初は激しくわめき散らし、泣いたという。「寂しさと悲しみが怒りと悔しさに変わり、『あんたがそう言うならやってやるわよ!』という意気込みで提案を受け入れた」と振り返る。公認不倫を始めるにあたり、夫婦で契約書を交わしたのも実体験だ。不倫に充てる時間の制限や「交際費用は自己負担」、さらに「本気になって離婚した場合、子どもの親権は夫が持つ」という条項もあったという。

中家氏は、夫にセックスを拒否された際に「母親になっても女は女だわ!女である瞬間を持ちたいと思って何が悪い!?」と叫んだエピソードも明かす。夫からは「昭和のマンガに出てくるお母ちゃんみたいになってほしい」「オシャレも気にしなくていいからお母ちゃんに全振りしてほしい」と言われ、強い違和感を覚えたという。

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公認不倫の実態と気づき

中家氏は、元カレやマッチングアプリ、女性用風俗など様々な方法で不倫相手を探した。驚くべきことに、夫も一緒にマッチングアプリで相手を選ぶなど、「ワクワクしている様子だった」という。中家氏は夫の嫉妬を期待したが、全く嫉妬されなかった。「私がマンガ家として活動するのを夫が応援してくれ、キャラクター作りのために夫の赤裸々な思いを語ってもらい、ポーズのモデルもしてくれた。いつの間にか第二の編集者のような存在になっていた」と語る。

公認不倫を通じて、女性が性に関することを口にすることの難しさにも気づいたという。マッチングアプリで出会った男性に公認不倫の事情を話すと、「俺が相手をしてあげますよ」と上から目線で言われた経験から、「女性が性について話すと舐められる危険がある」と実感した。

不倫の向き不向きと夫婦再構築

中家氏は、不倫には向き不向きがあり、アリかナシかは夫婦によるという考えに至った。「最後の方と会っている間、気持ちが安定し、夫の希望どおり家ではお母ちゃんに全振りでき、穏やかな優しい妻でいられた」と振り返る。しかし最終的には虚しさが募り、子どもが最優先であることから公認不倫を自ら終わらせた。

「不倫に対する抵抗感や罪悪感なく受け入れ、家庭と不倫相手との時間をきちんと棲み分けできていたら、夫の提案は理想的な円満家庭を築く成功例になったかもしれない」と中家氏。実際、不倫によって良い関係を築けている夫婦も存在するという。

夫婦関係については、「公認不倫の話を友人にしたとき、大半が『そんな夫とは別れたほうがいい』と言った。でも、そのセリフを吐かせるまで追い詰めたのは私だったとも思う。『夫婦は鏡』という言葉通り、夫だけを悪役にするのは違う」と語る。この経験がきっかけで夫婦でカウンセリングに行き、夫の特性を知る機会にもなったという。

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ドラマ化への期待

中家氏はドラマ化について、「マンガでは接点のなかった方、特に男性からの感想が気になる」と期待を寄せる。また、読者に対して「タイトルに『不倫』とついているが、ドロドロの不倫物語ではなく、夫婦の再構築の話。どんなテーマでもコミカルに明るく描くことをモットーにしている。楽しく気軽に、新しい夫婦の物語として見ていただきたい」とメッセージを送った。