イーロン・マスク氏が、フランスの極右政党「国民連合(RN)」の前党首マリーヌ・ルペン氏への支持を正式に表明した。マスク氏は自身が所有するX(旧ツイッター)で、ルペン氏が2027年大統領選の世論調査で支持率トップに立っているという投稿をリポストし、「彼女はフランス最後の希望だ」とコメントした。
マスク氏、Xでルペン氏を称賛
マスク氏は15日、2億4000万人のフォロワーに向けて、フランス大統領選に関する世論調査でルペン氏が支持率36%を獲得し、2位候補に20ポイント差をつけているという投稿を共有。その上で「彼女はフランス最後の希望だ」と記し、さらに「フランスは(不法移民)数百万人を追放する」と締めくくった。
ルペン氏は2027年4~5月の大統領選に出馬する方針を表明しており、マスク氏が明確に支持を表明したのは今回が初めてとみられる。2022年の前回選挙では、ルペン氏の支持率は23%にとどまり、現職のエマニュエル・マクロン大統領に敗れていた。
欧州の極右勢力への支持拡大
マスク氏はこれまでも、ドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」や、ルーマニア大統領選の極右候補カリン・ジョルジェスク氏への支持を表明しており、欧州の反移民・ナショナリズム勢力との連帯を強めている。
こうした動きに対し、フランスのジャンノエル・バロ外相はマスク氏にルペン氏支持の再考を促した。バロ氏は「フランス語のことわざにあるように、意見を変えないのは愚か者だけだ」と記し、マスク氏の姿勢を暗に批判した。
ルペン氏の公金不正受給問題
ルペン氏は公金不正受給の罪に問われ、控訴審判決で有罪を言い渡されたが、被選挙権の停止期間が一審判決から大幅に短縮され、出馬が可能となった。マスク氏は昨年、ドナルド・トランプ米大統領がルペン氏の事件を「魔女狩り」だと主張する投稿をリポストし、フランス政府から「内政干渉だ」と猛反発されていた。当時、マスク氏は「ルペン氏を解放せよ!」と投稿している。



