ドナルド・トランプ米大統領は3日、建国250年を翌日に控え、中西部サウスダコタ州の景勝地ラシュモア山で演説を行い、国内の急進左派や極左勢力を念頭に「米国のアイデンティティー」が新たな脅威にさらされていると激しく批判した。
愛国心あふれる演説で「米国例外主義」を称賛
トランプ氏は演説で、愛国心にあふれた口調で「米国例外主義」を称賛し、歴代大統領をたたえた。その一方で、「この壮大な(建国250年の)記念日が近づく中、私たち米国のアイデンティティーが新たな攻撃にさらされている」「わが国で、共産主義の脅威が再燃している」と主張した。
これはトランプ氏がここ数週間、繰り返し訴えてきたテーマだ。背景には、11月の米中間選挙に向けた民主党予備選で、反既得権益層(エスタブリッシュメント)を掲げる「民主社会主義者」や「進歩派」と呼ばれる急進左派が躍進している現状がある。トランプ氏は急進左派の台頭を「共産主義者」が猛威を振るい、米国史上最大の「脅威」になっていると主張している。
「米国精神」への攻撃を非難
トランプ氏は3日、「近年、この例外的な米国の特質を変え、私たちから米国精神をたたき出し、米国の歴史から私たちを遠ざけようとする試みがまぎれもなく存在する」と主張。「(米国人が)米国生まれである必要はないが、私たちが築き上げてきたものを愛さなければならない」と強調した。
トランプ氏の言葉遣いは、これまでの演説で繰り返し用いてきたより過激な反移民表現に比べればマイルドだったが、根底にあるメッセージは十分に明確だった。
ラシュモア山での象徴的な演説
ラシュモア山には、米大統領の中でも著名なジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、エーブラハム・リンカーン、セオドア・ルーズベルトの顔が刻まれている。トランプ氏もいつか自分の顔も刻もうとしているのではないかとの臆測を呼んでおり、自身を偉大な大統領の一人として位置づける彼にとっておあつらえむきの場所での演説となった。実際、トランプ氏の支持者たちはラシュモア山にトランプ氏の顔を刻む法案を議会に提出している。



