中曽根弘文氏「愛子さまと結婚する人ない」発言に島田裕巳氏が喝破「自民党の強い焦りと男系男子の無理筋」
中曽根氏「愛子さまと結婚する人ない」発言に島田氏喝破

自民党の中曽根弘文憲法改正実現本部長が6月28日、富山県高岡市での講演で、天皇陛下の長女・愛子内親王の皇位継承について「あり得ない」と断言した発言が波紋を広げている。中曽根氏はさらに、「愛子さまが天皇になったら、結婚する人もいない」と述べ、天皇となった愛子さまには「男子を産まないといけないという、すごいプレッシャーがある」と指摘した。翌29日には「言葉が適切でなかった点があった。反省している」と釈明したが、皇室史に詳しい宗教学者の島田裕巳氏は、この発言の背後に「自民党の強い焦り」と「男系男子継承の無理筋」があると分析する。

中曽根氏の発言の顛末とその真意

中曽根弘文氏は元首相・中曽根康弘氏の子息で、現在は自民党参議院議員。講演では、愛子内親王の即位を真っ向から否定した上で、結婚相手の不存在や男児出産へのプレッシャーに言及。島田氏は「これは、悠仁親王とその配偶者の女性が『男子を産まないといけないという、すごいプレッシャーがある』と言うに等しい発言だ」と指摘する。

現在、国会では皇族数確保策として皇室典範改正の議論が進められているが、高市首相の国会運営をめぐる与野党対立は激化。今国会の会期は7月17日までと限られ、改正案への反対意見も少なくない。さらに国民の間では女性天皇・女系天皇を認めない改正への批判が強まり、「愛子天皇」待望論がかつてないほど高まっている。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

「国民を相当バカにした発言」と島田氏

島田氏は、中曽根氏の発言を「国民を相当バカにしたもの」と断じる。中曽根氏は講演で「人気投票ではない。国家の天皇陛下を決める皇位継承をどうするかの議論であり、冷静に法律にのっとって論議しないといけない」と強調し、「まず法律をしっかり国民に知っていただかないとおかしな方向に議論が行ってしまう」と述べた。これは「愛子天皇」待望論が国民の法律に対する無知に基づくとの主張だが、島田氏は「これだけ長く議論が行われ、注目されている以上、国民は女性天皇と女系天皇の違いをはっきり認識している。その上で女系継承を容認しているのだ」と反論する。

皇室典範改正推進論者の間では「国民は女性天皇と女系天皇の区別ができていない」との声が多いが、島田氏はこれも「国民をバカにしたもの」と一蹴。むしろ、政治家にとって都合が悪いかもしれないが、国民は女系継承を望んでいる可能性があると指摘する。

男系男子継承の無理筋と自民党の焦り

島田氏は、中曽根氏の発言に自民党の「強い焦り」を見て取る。想定外の「愛子天皇」待望論の高まりを鎮静化させようとしたものの、結果的に男系男子継承の困難さを露呈した形だ。悠仁親王に男子誕生のプレッシャーをかける構図は、旧宮家養子案など「後だしジャンケン」の男系継承ルートの限界を示すと島田氏は分析する。

また、麻生太郎氏と皇室の近すぎる関係や、「旧宮家養子案」の先にある絵図、さらには「格子なき牢獄」と評される皇室典範改正の問題点にも言及。島田氏は、今回の発言が皇室典範改正を巡る議論の本質を浮き彫りにしたと結論づけている。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ