新潟県立大の袴田茂樹名誉教授は13日、プーチン露大統領の北方領土訪問について、近年共闘を進める中国を念頭に、日本と戦ったのは中国だけではないことを示す狙いがあったのではないかと指摘した。
領土問題を日露交渉のテーマとしないメッセージか
プーチン露大統領が今回、北方領土に上陸したのは「今後、領土問題は日露交渉のテーマとしない」というメッセージの表れかもしれない。プーチン氏は2005年9月、「北方四島の帰属問題は解決していない」という立場から、第二次世界大戦の結果として四島が「露領土になった」という立場に歴史を修正していた。
中国との関係強化と対日戦勝記念日
一方、露産天然ガスを買う日本との関係でロシアにメリットになる点は維持する考えで、北方領土訪問は控えてきた。だが、ロシアは近年、中国との関係を深めてきた。9月初めの中国と共同の対日戦勝記念日を前に「日本と戦ったのは中国だけではない」と示したかったのではないか。
日本に求められる毅然とした姿勢
日本は領土問題について目先の動きに動ぜず、今後も主権侵害は決して許さないという毅然とした姿勢を世界に示し続けるべきだ。



