気象庁は9日、世界各地で熱波や豪雨などの異常気象をもたらす「エルニーニョ現象」について、1949年の統計開始以降、過去最大規模の強さになったと発表した。12月頃にピークを迎える見通しで、日本は暖冬になると見込まれるという。
エルニーニョ現象とは
エルニーニョは、南米ペルー沖の海面水温が基準値より0.5度以上高い状態が続くことを示す。発生中は貿易風(東風)が弱まり、インドネシア近海の温かい海水が東側に広がる。南米側では冷たい海水の湧き上がりが弱まり、海面水温が上昇する。
一般的に基準値より2度以上高いと「スーパーエルニーニョ」と呼ばれるが、9月の時点で4度高くなっていた。これまでは1997年12月に3.6度高くなったのが最高だった。
世界各地への影響
エルニーニョは数年ごとに発生し、大気の流れが変化するため世界各地で異常気象が起こりやすくなる。今回は今年の春に始まり、日本では6~8月、平年を大きく上回る17個の台風が発生した。中米ホンジュラスでは、干ばつにより農作物への被害が生じている。
日本の今後の見通し
今後、日本では冬型の気圧配置が弱まることで暖冬傾向になるという。気象庁の担当者は「今回のエルニーニョは今までにない強さだ。日本への影響を注視したい」と話した。