「副首都」法案、今国会成立へ課題山積 大阪都構想との関連性に疑念
副首都法案、今国会成立へ課題山積

自民党と日本維新の会が今国会での成立を目指す「副首都構想」関連法案をめぐり、議論が大詰めを迎えている。大規模災害時に首都機能の代替を担う地域の整備や、東京一極集中を是正して多極分散型の経済圏の形成を掲げる一方、維新が重視する「大阪都構想」実現のための法整備だとする疑念がくすぶり、拙速な議論への批判も根強い。

法案の概要と狙い

「副首都構想」関連法案は、首都機能のバックアップ拠点を指定し、大規模災害時における行政の継続性を確保することを目的とする。また、東京への過度な集中を緩和し、地方への分散を促進することで、経済の活性化や国土の均衡ある発展を図るとしている。自民党と維新は、今国会での成立を目指して調整を進めている。

しかし、法案の内容は抽象的で、具体的な指定地域や整備計画は明示されていない。このため、維新が長年主張してきた「大阪都構想」の実現を、副首都構想にすり替えるための方便ではないかとの見方が強まっている。

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維新の思惑と批判

日本維新の会は、大阪都構想の実現を最重要政策の一つに掲げてきた。2020年の住民投票で否決された後も、構想の実現に向けた法整備を模索してきた。今回の副首都法案は、大阪を副首都に指定することで、実質的に大阪都構想と同様の効果を得ようとするものだとの指摘がある。

「大阪都構想と副首都構想は根本的に異なる。副首都法案は、大阪都構想を裏口から実現するためのものだ」と、ある野党議員は批判する。また、与党内からも「議論が不十分で拙速だ」との声が上がっている。

今後の審議の行方

法案の行方について、ネットワーク報道本部で取材にあたる川辺真改記者と岡純太郎記者が、15日午後6時半からライブ配信で解説した。ライブ配信はYouTubeで視聴可能で、視聴者からの質問も受け付けた。

川辺記者は「法案の成立には、維新の協力が不可欠だが、自民党内にも慎重論がある。今国会での成立は不透明だ」と指摘。岡記者は「副首都構想の実現には、防災面での具体的なメリットを示す必要がある。現状では、大阪都構想の代替案としてしか見られていない」と述べた。

今後の焦点

今後の焦点は、与野党間の調整や、法案の具体的な内容の詰めにある。特に、副首都の指定基準や、整備に必要な財源の確保が課題となる。また、維新が求める大阪の特別区設置などの要素が、法案にどの程度反映されるかが注目される。

一方で、福岡市や名古屋市、北海道など、他の地域も副首都指定に意欲を示しており、地域間の競争も激化している。高島宗一郎福岡市長は「大阪がゆっくりなら、福岡が取る」と発言し、早期の指定を求める姿勢を見せている。

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