改憲起草委、今国会でも設置困難に 高市首相「時は来た」も道筋見えず
改憲起草委、今国会でも設置困難 首相「時は来た」も道筋見えず

衆院憲法審査会は16日、今国会の議論を振り返る総括的な討議を行った。与党などが憲法改正の条文案を作る「条文起草委員会」の設置を訴えてきたが、この日も進展はなく、今国会での実現は困難となった。

首相「時は来た」も隔たり埋まらず

高市早苗首相(自民党総裁)は「時は来た」と述べ、来春までに発議の準備を整えたい考えを示したものの、道筋は見えない。審査会では与党側の提案でNHKが中継を実施。事務局によると、前身の憲法調査特別委員会が2006年に審議を中継した例はあるが、審査会では初めての試みだった。

政府・与党が会期延長の調整に入る前、今国会で最後の討議の場として想定された審査会だったが、この日も各党の意見は割れた。自民党は「喫緊の課題」と主張する一方、日本維新の会は「道草」と批判。参院合区解消をめぐる改憲論議でも、与党内で乱れが生じている。

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各党の隔たり顕著に

審査会では、自民党が「合意」を主張する一方、他の野党から異論が相次いだ。特に「緊急事態条項」の扱いについて各党の立場が明確に分かれ、国民民主党の玉木雄一郎代表は「このペースでたどり着くか」と疑問を呈した。また、憲法9条に関しても各党の討議が行われたが、見解の一致には至らなかった。

高市首相の「資質」を厳しく問う声もあり、答弁回避が重ねられた党首討論の空費が指摘された。自民党議員からは「こんなにひどいのは初めて」との声も聞かれるなど、異例の国会運営が続いている。

今後の見通し

条文起草委員会の設置には与野党の合意が必要だが、現状では自民党と日本維新の会の意見の差が明確になっており、調整は難航が予想される。高市首相は来春までの発議を目指すが、具体的な工程表は示されておらず、今後の政局次第ではさらに先送りされる可能性もある。

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