京都仏教会(有馬頼底理事長)は13日、北陸新幹線の延伸計画における「小浜・京都ルート」の見直しを求める署名約6万3000筆を、与党整備委員会の共同委員長で日本維新の会の前原誠司衆院議員に提出した。このルートは京都市内に地下トンネルを通す計画で、仏教会は地下水や文化財への悪影響を強く懸念している。
署名提出の経緯と主な主張
この日、宮城泰年常務理事(聖護院門主)らが左京区の事務所に前原氏を訪ね、オンラインや加盟寺院で集めた署名を手渡した。宮城常務理事は「京都にとって『千年の愚行』とならぬよう熟慮・検討してほしい」と訴えた。前原氏は「仏教会が指摘する影響についての問題意識は共有している。府、京都市とも協力し、懸念払拭のために取り組みたい」と応じた。
与党内での議論と代替案
維新は与党整備委員会で、小浜・京都ルートの代替案として、新駅をJR桂川駅付近に設ける「桂川案」と、滋賀県米原市を通る「米原ルート」(乗り入れ)の2案を自民側に示している。これらの案は文化財や地下水への影響を軽減する可能性があるとされる。
背景と今後の展望
北陸新幹線の小浜・京都ルートは、京都駅から小浜市方面への延伸計画の一部で、京都市内の地下トンネル工事が予定されている。仏教会はこれまで、地下水位の低下や寺院・神社などの文化財への振動被害を指摘し、計画の再検討を求めてきた。今回の署名提出により、与党内での議論がさらに活発化するとみられる。



