米国のドナルド・トランプ大統領は17日、カナダの山林火災から発生した煙が米国内の広範囲に立ち込めていることを受け、この煙害の費用を賄うためカナダに対する関税を引き上げる可能性を示唆した。トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、カナダの森林管理の怠慢を「意図的な過失」と強く非難し、この汚染のコストはカナダが現在支払っている関税に上乗せされるべきだと主張した。
米国全土に有害大気警報
カナダやミネソタ州北部から押し寄せる山林火災の濃い煙により、米国全土に有害大気の警報が発令されている。この煙は広範囲に拡散し、健康への影響が懸念されている。カナダの「野外火災情報システム」によると、18日時点でカナダ国内では937件の火災が発生しており、その大半が制御不能な状態で燃え広がっている。
トランプ氏の主張
トランプ氏は投稿で「これは意図的な過失であり、毎年恒例の出来事となりつつあり、米国に数十億ドルの損害を与えている」と述べ、カナダが「基本的な森林管理や残骸の撤去」を怠り、森林を「適切に維持していない」と非難した。さらに、カナダのマーク・カーニー首相に電話をかけ、この煙について「彼らがどう対処するつもりなのかを突き止める」と述べた。
カナダ側の反応と今後の見通し
現時点でカナダ政府からの公式な反応は発表されていないが、専門家は関税引き上げの示唆が両国関係にさらなる緊張をもたらす可能性を指摘する。山林火災は気候変動の影響で頻発化しており、国際的な協力が不可欠な課題となっている。トランプ氏の関税引き上げが現実のものとなるかは、今後の交渉次第とみられる。



