ドナルド・トランプ米大統領(80)は5日夜、イランがカリフォルニア州のロサンゼルスやサンディエゴを壊滅させるのを容認するかのような発言をし、民主党が反発した。
「小さな代償」と正当化
トランプ氏は、中西部ネブラスカ州での11月の中間選挙に向けた共和党の選挙集会で、対イラン軍事作戦に伴うガソリン価格高騰について、イラン政府による核兵器保有を阻止するために必要な「小さな代償だ」と正当化した。
「ガソリン価格は少し高い。しかし、世界とわが国の安全を守るための小さな代償だ」と述べた。
さらに「やつら(イラン)は一つの都市を丸ごと壊滅させることができる。それならロサンゼルスやサンディエゴをやらせておけばいい。非常に小さな代償だ。(対イラン軍事作戦は)もうすぐ終わる」とも述べた。
民主党の反発
ロサンゼルスやサンディエゴがあるカリフォルニア州は、野党・民主党支持が圧倒的に強い青い州。トランプ氏の発言に対し民主党の政治家たちは反発した。
カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(民主党)はX(旧ツイッター)で「ドナルド・トランプは敵国に対し、ロサンゼルスやサンディエゴを『壊滅』させた方がいいと言っている。彼は錯乱しており危険だ」と批判した。
民主党のハキーム・ジェフリーズ下院院内総務もXで「米国の都市が核によって壊滅させられるというのは、笑い事ではない」と指摘した。
ホワイトハウスの反論
一方、ホワイトハウスはトランプ氏の発言について、イランがもたらす現実的脅威について強調したにすぎないと主張し、一連の批判を「事実に根ざしていないメディアの狂騒だ」と切り捨てた。
ホワイトハウスのスティーブン・チョン広報部長はXで「大統領は、もし核を保有したイランを止めなかったら、米国の都市が脅威にさらされていただろうという事実を明確に述べただけだ」と説明した。
さらにホワイトハウスの「ラピッド・レスポンス」アカウントも、米紙ロサンゼルス・タイムズの「トランプ氏、イランによるロサンゼルスやサンディエゴを『壊滅』か」という見出しに猛反発し、「いや、大統領はそんなことは言っていない。愚か者め。大統領は米国が戦っている目的について、イランが核兵器でロサンゼルスやサンディエゴを壊滅させる(機会があれば間違いなく実行するだろう)能力を保有するのを阻止するためだと述べている」と投稿した。