教師がいない、教室が暑くてたまらない――。そんな教育現場への不満を訴える高校生らの抗議が、フランス各地に広がっている。6日には高校生らに連帯を示す大規模な抗議集会が各地で開かれ、内務省によると全国で25万人超が参加した。教育政策はこれまでも国民の関心を集めてきたが、来春の大統領選に向けて、その重要性がさらに高まっている。
パリでは5万6千人参加のデモ行進
パリ中心部では6日、5万6千人が参加するデモ行進があり、高校生に加えて、大学生や教育関係者などが集まった。
パリ市内の高校に通うオーレル・ミロンさん(15)は「教師の数が足りておらず、まともな授業が受けられない」と訴えた。ミロンさんらによると、昨年は数学の教師が1カ月近く不在となり、カリキュラムが大幅に遅れたという。
学校封鎖への連帯も
デモでは、高校生らによる学校封鎖への連帯を訴える参加者の姿も見られた。「高校は閉鎖しても、私たちの夢まで閉ざされることはない」とのプラカードが掲げられていた。
抗議の背景には、教師不足や設備への不満に加え、今年夏の猛暑を通じて突きつけられた気候危機への不安、進学や就職をめぐる慢性的な競争、生活の不安定さに若者の間で広がる懸念があるとみられる。