トランプ米政権は20日、カナダからの乳製品やワイン、アイスホッケーのスティック、衣類、家具など多様な輸入品に対し、50%の追加関税を課すと発表した。8月19日午前0時1分に発動される。この措置は、貿易上の差別的な扱いに対処する目的とされるが、自由貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の交渉を巡る圧力の一環との見方が出ている。
対象品目と規模
米通商代表部(USTR)によると、対象となる輸入額は約200億ドル(約3.2兆円)で、カナダからの年間輸入総額の約5%に相当する。USMCAによって関税を免除されている品目にも適用される。一方、エネルギー製品や魚介類、重要鉱物などは除外された。
カナダ首相の反応
カナダのカーニー首相は20日の声明で、「一方的な通商措置の最新例だ」と批判。「今後数週間で協議を一段と強化する用意がある」と表明した。交渉による解決を模索する姿勢を示している。
背景と影響
今回の追加関税は、USMCAの見直し交渉が難航する中で発表された。トランプ政権はカナダの乳製品市場へのアクセス制限などを問題視しており、圧力を強める狙いがあるとみられる。専門家は、この措置が両国間の貿易摩擦をさらに激化させ、北米経済全体に悪影響を及ぼす可能性を指摘している。



