ルビオ米国務長官、イランによるホルムズ海峡掌握を非難 同盟国に負担共有を要求
ルビオ米国務長官、イランによる海峡掌握を非難

マルコ・ルビオ米国務長官は19日、イランがホルムズ海峡を国際的な交渉材料として利用しているとの認識を示し、世界の海上輸送を守るために同盟国も負担を共有すべきだと強調した。ルビオ氏は、東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議出席のためフィリピンへ出発する前に、アンドルーズ空軍基地で記者団の質問に答えた。

イランによる海峡掌握の非難

ルビオ氏は「イランが、あるいは少なくともイランの一部勢力が、海峡を掌握し、それを世界に対する交渉材料として利用しようとしているのは明らかだ」と述べた。この発言は、中東紛争の激化を受け、イランがホルムズ海峡の支配を活用して国際社会に圧力をかけているとの米国政府の見解を示したものだ。

同氏はさらに「米国は世界の海上輸送を守るために必要な措置を今後も講じていくが、他国もその負担を分かち合うため、軍事装備や資金の提供など、関与を強め始めなければならない」と続け、同盟国に対してより積極的な関与を求めた。

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外交的打開策の可能性

エスカレートする紛争に対して外交的な解決策がまだ残されているかとの質問に対し、ルビオ氏は「われわれは常に外交には前向きだと考えている。ただし、それは現実的なものでなければならない。彼らが遵守する意思のある合意でなければならない」と答えた。

米国とイランの間の覚書は、ホルムズ海峡におけるイランの船舶攻撃の報道をきっかけに事実上破棄された。ルビオ氏は「相手側が(合意の)条件に違反している状態で、覚書が有効に機能し続けることはあり得ない」と指摘。その上で「私が言えるのは、米国は常に外交的解決に対して扉を開いたままであるということだ。われわれはこれまでイランに対して幾度も試みてきたし、これからも試み続ける」と述べ、外交的解決の可能性を完全には排除しなかった。

地域への影響と今後の見通し

ホルムズ海峡は世界の石油輸送の約3分の1が通過する重要な海上交通の要衝であり、イランによる支配は国際エネルギー市場や安全保障に深刻な影響を及ぼす可能性がある。米国はこれまで同海峡の航行の自由を確保するため軍事パトロールを強化してきたが、ルビオ氏の発言は、単独での負担軽減と同盟国への役割分担を狙ったものとみられる。

専門家の間では、イランが海峡を交渉材料とすることで、核開発や地域紛争をめぐる交渉で優位に立とうとしているとの分析がある。一方、米国としては、同盟国との協力体制を強化し、イランへの圧力を多国間で継続する方針だ。

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