岸田文雄首相は9月22日、ニューヨークで訪問中のブリンケン米国務長官と会談した。会談では、日米同盟の強化や経済協力の推進について意見が交わされ、中国の台頭や北朝鮮のミサイル発射といった地域情勢への対応も協議された。
日米同盟の強化を確認
両氏は、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて日米同盟を一層強化することで一致した。特に、経済安全保障の分野で連携を深めることの重要性を強調したとみられる。
ブリンケン長官は、日本の防衛力強化や、半導体や重要鉱物などのサプライチェーン強靭化に向けた協力を歓迎した。岸田首相は、日本として引き続き同盟国としての役割を果たす決意を示した。
中国と北朝鮮への対応
会談では、中国の海洋進出や経済的威圧への懸念が共有された。両氏は、台湾海峡の平和と安定の重要性を確認し、中国との建設的な対話を継続する方針で一致した。
また、北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射について、両氏は強く非難し、国連安保理決議の完全な履行を求めた。拉致問題の早期解決に向けて、米国の協力を得ることも確認された。
経済協力の推進
経済分野では、インド太平洋経済枠組み(IPEF)の下での協力をさらに進めることで合意。デジタル貿易やクリーンエネルギー、サプライチェーンの多様化などが議題に上った。
ブリンケン長官は、日本の半導体投資や、経済安全保障に関する法整備を評価。両氏は、第三国でのインフラ整備など、質の高い投資を促進する方針を確認した。
会談は約45分間行われ、両氏は国連総会の機会を捉えて、国際社会の課題に共同で取り組む姿勢を改めて示した。



